- ★★★★★ 驚きの連続 (2010/3/9, by donkobune)
ヴィクトリア時代マニアである森薫が、今度は同じ19世紀の中央アジアを舞台にした物語を描いたと言うことで買いました。
1ページを開いてから驚きました。美しい衣装をまとった20歳の美女が、なんと12歳の少年の妻になったことです。
「子どもと大人の結婚!?」
年長の男が年下の女性と結婚したというならば、実例がたくさんありますので驚きませんが、この設定にはぶっ飛びました。でも、アミルはそれを当然のこととして受け止め、幼い夫の良き妻であろうと頑張ります。そのアミルを戸惑いながらも、妻として受け入れるカルルク。
そして舞台が今までの日本のマンガでは取り上げられなかった、19世紀の中央アジアジア(カザフスタン、トルクメニスタン、あるいはロシア南部?)というのと、恐ろしく細かい所まで書き込まれた衣装やその模様にも驚かされました。
さて、この第1巻はファミリードラマが繰り広げられていますけれど、時代は帝国主義です。中央アジアへ領土を広げる帝政ロシアとイギリスが激しく覇権を競い合う「グレートゲーム」のまっただ中です。アミルとカルルクは、この激動の時代をどう生き抜くのか。「エマ」のようなハッピーエンドは難しい時代です。
- ★★★★★ 続きが気になる! (2010/2/25, by 科深, 参考になった:1/1人)
エマで御馴染み森薫の新刊。色々事情があって今まで買えなかったのですが、今月になってやっと買いました。エマのときよりも、髪や、装飾品などをねちっこく書いている気がします。けれど、それよりも獲物を狩るシーンや、彫刻を掘るシーンなど、エマでは見られなかった「動く」シーンの描写が凄く引き込まれます。
そして何回も読み返してしまう。ふと気がつくとこの本を何度も開いている私に気付きます。
この本は1巻ということで、まだまだなぞが多いです。主人公のアミルは20歳という当時の結婚としてはかなりの晩婚です。1巻を見る限りでは「いい妻」のように見える彼女がどうして今まで嫁ぎ先が無かったのか、や、実家が色々と何かを抱えているような雰囲気を持っていて、それが何なのか気になります。それに、アミルは主人公のクセにあまり喋らない(というか感情読者から見えにくい?)ので、一体何を考えているのかがわかりません。わかるのは夫である12歳のカルルクを慕っているという健気なところのみで、ミステリアスでまだまだこれから暴かれていきそうな感じがします。
とりあえず、エマの作者である森さんですから、1巻を買って、話の展開に期待していて十分だと思います。気になった方がいたら是非買って下さい。けして損をする漫画ではないと思います。
- ★★★★★ なんと言っても絵! (2010/1/25, by かむい, 参考になった:9/12人

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内容は正直短編一本分くらいしかエピソードがないのですが
それでも面白いと感じるのはやはり絵の魅力ですね。
自分の好きな世界を力いっぱい描いているのがいいんでしょう。
本当に素晴らしい!
キャラクターもマンガの人物としては平坦でデフォルメの少ないキャラですが
圧倒的な描き込みのせいか存在感があります。
やはり漫画は絵ですね。
勉強になりました。
- ★★★★★ 作者の技量と、溢れ出る愛と情熱が凄い (2010/1/12, by チャー, 参考になった:9/11人

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圧倒されたのでとりあえず絵に絞ってレビューさせていただきます。
作者曰く中学時代から培った馬!羊!幕家!じゃらじゃら!じゅうたん!に対する暑苦しい何やらが、全てのページにこれでもかとばかりに詰め込まれていて圧巻。
民族衣装も背景も凄まじい書き込みです、なのに画面が見辛くなっていないのが凄い、とても読みやすいです。
絵が上手い書き込むタイプの作家は、絵が動かずイラスト色が強くなり、画面がごちゃごちゃで漫画として読みにくくなりがちですが、この描き込みで漫画として動いてるのは驚きでした。
普通に読んでも楽しいですが、前作がメイド好きにはたまらなかったように、作者と好きが重なったらなおいっそう楽しく読める漫画。
民族衣装やじゅうたんに見とれた経験を持つ人に特に強くお勧めします!、私は大好きなので作者の情熱に共感できて本当に楽しかった。
- ★★★★★ 思わず引き込まれました。 (2010/1/6, by BoA No1, 参考になった:14/16人

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私は、漫画といえば子供のころにドラえもんを読んだくらいなのですが、この作品にははまりました。
一気に読みきってしまったのですが、その間現地にいるような気分でした。小説のように文字だけのもののほうがこういったことが起こりやすいのですが、森先生は何年か現地にいらしたのか。?とさえ思わせます。
馬の背に乗って遠くを見ている場面がありますが、あれはまさに人馬一体になっていないと出来ない芸当です。(軍隊の騎兵でも遠方を偵察する時には、鐙をふんばって直立するのが精一杯とのことです。)また、獲物を追うときにその右側に位置しているところも細かいですね。(右利きの場合、左側だと体をひねりながら矢を射ることになり命中率がさがる。真後ろだと馬の頭が邪魔になり射ることが難しい。流鏑馬の的が左側にあるのもそのため。)
何でも出来る完璧な主人公。のようでいて実はまだ幼い面も。風邪を引いた亭主に右往左往したり、食器片付けを放り出してウサギを採りに行ったり。思い立ったらすぐ行動なところがほほえましいですね。おまけに美人で亭主がかわいい年下。とくれば女性の心を掴んではなさないだろうなと思います。
私のような男がなぜ惹かれるのか。歴史や異文化に興味があるといっても女性向け漫画ですよね。?これ。考えた末の結論。主人公に憧れているのだと。女性としてみていないのです。理想の人間像としてみているのです。
この作品は、ぜひ老若男女問わず読んでほしいものです。町や学校の図書館にもおいてほしい。そして、アミルのように強くやさしく思いやりのある人が増えれば、景気が回復・・・はしないだろうがいじめなど無い明るい社会になるだろうと思いました。
漫画のレビューに重たいことを書いてすみませんが。